2022-03-03 07:07

森会長「全面支持していない」=ロシアの参加受け―JPC〔パラリンピック〕

 【北京時事】北京パラリンピックにロシアとベラルーシの選手が国名を使わず個人資格による「中立」の立場で出場するとした国際パラリンピック委員会(IPC)の発表を受け、日本パラリンピック委員会(JPC)の森和之会長は2日、「現状、実現可能な最大の措置により両国に制裁を科したと理解しているが、今回の決定を全面的に支持しているわけではない」とのコメントを出した。
 現在も続くロシア軍のウクライナ侵攻について、同会長は「国連総会で決議したオリンピック休戦は大変重要なもの。これを踏みにじるロシアのウクライナ侵攻は極めて重大な問題で、とても容認できるものではない」とした。
 IPCの決定については、米国オリンピック・パラリンピック委員会(USOPC)も同日、「この決定の難しさと、IPCが選手の権利を保護したいことに共感できるが、この結果には失望している」と声明を出した。USOPCは北京パラリンピックを含めた国際大会からロシア、ベラルーシの選手、関係者を除外するよう求めていた。
[時事通信社]