2022-03-02 22:49

ロシア、「中立」で出場=北京パラ、ウクライナ侵攻で―IPC〔パラリンピック〕

 【北京時事】国際パラリンピック委員会(IPC)は2日、北京冬季パラリンピック(4〜13日)に、ロシアとベラルーシの選手が中立の立場で出場すると発表した。ロシアによるウクライナ侵攻を受け、対応を検討していた。ロシアとベラルーシの選手はパラリンピック旗の下で出場し、メダルランキングには反映されない。
 ロシアは北京五輪終了後の2月下旬、ウクライナ侵攻を開始。国際オリンピック委員会(IOC)は国連総会によるオリンピック休戦決議に違反しているとして厳しく批判し、ロシアと同盟国ベラルーシの選手、役員を国際大会に参加させないよう、国際競技団体(IF)と大会主催者に勧告した。これを受け、両国で予定されていた国際大会の中止が相次ぐなど、スポーツ界から排除する動きが強まっている。
 ロシアは2016年リオデジャネイロ・パラで、組織的なドーピング違反があったことなどを理由に全面除外された。18年平昌パラでは中立のパラリンピック選手(NPA)として参加。今大会も「ロシア・パラリンピック委員会(RPC)」の個人資格でエントリーしていた。
 ロシアの侵攻を受けた影響で渡航が遅れていたウクライナ選手団について、IPCは全20選手が出場予定だと発表した。
[時事通信社]