2022-02-21 07:10

初入賞も「ゴールはまだ先」=ペア躍進、普及の契機に〔五輪・フィギュア〕

 北京五輪フィギュアスケートのペアで三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)が7位に入り、日本勢初の入賞を遂げた。3大会目の五輪で成果を挙げた木原は「五輪後も結果を出さなければ、注目してもらうのは難しいと思う。ゴールはまだ先」。この種目が日本で普及する契機とするべく、さらに意欲を高めた。
 2012年世界選手権でカナダ選手と組んで銅メダルを獲得した高橋成美さん(30)は、結成3季目で躍進した要因を「2人ともペアの経験者だったのが一番大きい」とみる。29歳の木原は高橋さんと出た14年ソチ五輪の前年にシングルから転向。20歳の三浦は、ペアで世界ジュニア選手権に3度出場した実績があった。
 男子が女子を投げるスロージャンプやリフトなど独特の技術が多く、経験も問われる。2人とも、もしくはどちらかがシングルから転向して組み始めた場合とは、スタートラインが全く違う。
 アクロバチックな技が多いため競技環境も求められるが、国内では専用リンク、指導者とも不足している。三浦と木原は北京五輪の出場枠が懸かった昨季の世界選手権で10位。2枠をもたらす成績だったが、他に有力ペアがいなかったため最終的には1枠となった。
 三浦、木原組の躍進を受け、高橋さんは以前よりペアに興味を示す選手が増えていると感じている。日本スケート連盟の竹内洋輔フィギュア強化部長は「今後競技者を増やし、海外での強化にもっていくためにも、国内の育成拠点をつくっていく必要がある」。まずは国内の環境整備を推し進めて、さらなる活性化につなげていきたい。