２０２４年パリ五輪の実施競技から野球・ソフトボールが外れた。両競技とも欧州での人気は高くなく、全日本野球協会（ＢＦＪ）、日本ソフトボール協会の関係者も想定内だったとして冷静に受け止めた。
　野球、ソフトボールは共に０８年北京大会を最後に五輪の舞台から外れたが、東京で３大会ぶりに復活。山中正竹ＢＦＪ会長は「大事なのは東京五輪。野球人すべてで『野球は素晴らしいんだ』ということを世界にアピールしなくてはいけない」と地元五輪の重要性を説き、「日本や米国が２８年ロサンゼルス五輪で、もう一度復活するよう努力することが野球先進国の務め」と気を引き締めた。
　日本ソフトボール協会の矢端信介選手強化本部長も「五輪から外れても国際競技力が低下しないよう、粛々と強化を進めていく」と前を見据えた。