６日に愛知県半田市で行われた東京五輪聖火リレーのコース付近で、五輪中止を訴えるメッセージを掲げた男性に対して運営スタッフが取り下げを求める一幕があったことが９日、分かった。大会組織委員会は「周囲の観客に不安を与えると判断してプラカードを下げるようお願いした」と説明し、「表現の自由を制限するものとは異なる」と主張した。
　組織委によると、６日午前１０時ごろ、聖火リレーコースの近くで男性が五輪中止を訴えるメッセージを記したプラカードを掲げた。周囲のスタッフが掲示をやめるよう求め、警備員が駆け付ける事態になったという。
　組織委は沿道でのバナーやプラカードなどの掲出は自由との見解を示す一方、「運営への妨げになる場合はお声掛けさせていただく場合もある」とした。