2021-04-06 19:35

南北合同チーム頓挫=「コロナ」理由、準備へ懸念―北朝鮮の東京五輪不参加

平昌五輪でアイスホッケー女子南北合同チーム「コリア」を応援する北朝鮮の応援団=2018年2月、韓国・江陵
平昌五輪でアイスホッケー女子南北合同チーム「コリア」を応援する北朝鮮の応援団=2018年2月、韓国・江陵
 北朝鮮が東京五輪・パラリンピックへの不参加を表明したことについて、大会組織委員会関係者らは「聞いていなかった」「驚いた」と衝撃を受けた様子だった。五輪では前回2016年リオデジャネイロ大会を下回る数十人規模の選手派遣が予想されていた。
 最近の北朝鮮は、高い競技力を持つ重量挙げで、今月タシケントで行われる予定のアジア選手権や、東京で開催予定だった飛び込みのワールドカップにエントリーする様子がなかったという。韓国の関係者は「東京五輪出場を占えると思い、動向を注目していた」と話し、別の関係者も「彼らにとって重要な大会のはずで、何かあるなと思った」と述べた。
 北朝鮮は1964年東京五輪でも開幕直前に不参加を決定。夏季五輪では84年ロサンゼルス大会と88年ソウル大会を連続ボイコットした後はいずれも参加し、メダルを獲得してきた。3年前の平昌冬季五輪ではアイスホッケー女子で韓国と北朝鮮による史上初の南北合同チームが組まれ、東京五輪でも合同チーム結成の機運が一時は盛り上がったが、頓挫することになる。
 北朝鮮の真意は明らかになっていないとはいえ、万全の感染症対策をアピールして開催準備を進める日本側にとっては、新型コロナを理由とする不参加の動きは懸念材料になる。国際競技連盟の関係者は「本番の時に来られる国、来られない国が出てくるのは間違いない」と語った。