2021-03-31 18:22

「夢先生」の被災地訪問終了=東日本大震災の復興支援

 日本スポーツ協会や日本サッカー協会などが東日本大震災の復興支援として取り組んできた「スポーツこころのプロジェクト」が開始から10年の節目を迎え、活動を終了することになった。運営本部が31日に発表した。
 プロジェクトは子どもたちの「心の回復」を目的とし、スポーツ選手が「夢先生」となって被災した6県の小中学校を訪問。挫折をどう乗り越えたかなど、困難と向き合う経験談を伝えてきた。第1回の先生役はサッカー元日本代表のラモス瑠偉氏だった。10年間で4613回実施し、652校で11万9520人の生徒らが参加した。
 オンラインで会見した実行委員会副会長で、日本サッカー協会相談役の川淵三郎氏は「先生の話を聞いて、自殺を思いとどまったという話も聞いた。やって良かったと心から思った」と振り返った。