フィギュアスケート女子で北京五輪日本代表の坂本花織（シスメックス）と樋口新葉（明大）が５日、現地での練習後に取材に応じた。２大会連続代表の坂本は軽快な滑りを見せ、「すごく調子いい。このままいってほしい」と明るく話した。
　初代表の樋口は「一つ一つのことに興奮していて、すごく楽しい」。まだ緊張が抜け切らずジャンプに硬さがあり、「いつもの動きじゃない。雰囲気にのまれている自覚がある」と認めた。
　２１歳の同学年。樋口が気持ちに余裕がない状況を打ち明けると、坂本に「１回目（の五輪）だしな。しゃーない」と返されたという。樋口は「仕方ないと思いたくないので…」と言って、報道陣を笑わせた。
　リンクから離れても一緒にドラマを見たり、とりとめのない話をしたりして、リラックスしながら過ごしている。坂本は「新葉も自分もしゃべって緊張を発散するタイプ。良い方向に働けばいい」と頼もしかった。　
[時事通信社]