2022-02-07 13:19

彭帥さん、IOCのバッハ会長と会食=広報部長が明らかに〔五輪〕

 【北京時事】中国共産党元高官からの性被害を告発後、一時消息不明となった中国の女子テニス選手の彭帥さんが、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長と5日に会食していたことを7日、IOCのマーク・アダムス広報部長が北京五輪の定例会見で明らかにした。カーリングの観戦もしたという。
 アダムス部長は「新型コロナが落ち着いたら、欧州へ招待されることを受け入れてくれた。今後の会談は彼女の意思。あらゆる手を尽くして、今の状況が適切になるよう努力している」と語った。
 AFP通信が7日に伝えた仏紙レキップのインタビューによると、彭帥さんは「一緒に食事をし、良い意見交換ができた」と述べ、現役引退も表明した。
 彭帥さんは昨年11月に中国版ツイッター「微博」で性被害を告発したが、その後シンガポールの中国語紙・聯合早報の取材で否定。今回のレキップ紙のインタビューでは「私は性的暴行を受けたと言ったことはない」と改めて述べ、「消息を絶ったことはない」とも語った。 
[時事通信社]