2022-02-09 16:52
母に支えられ、ひたむきに=滑りで示した感謝の思い―安藤麻選手〔五輪・アルペン〕
アルペンスキー女子の安藤麻選手(25)=日清医療食品=は、母の奈保子さん(54)に支えられ、ひたむきに競技に打ち込んできた。初出場した前回平昌五輪の後、昨年2月の世界選手権の回転で10位に入るなど、日本のエースに成長。大回転で24位、得意の回転は腰痛の影響で1回目途中棄権に終わったが、感謝の思いを滑りで示した。
北海道旭川市で生まれ、1歳でスキーを始めた。4歳の時には、3学年上の兄の佑太朗さん(27)と一緒に、小学生以上が対象のジュニアチームに「特例」で入った。
休日は午前9時から午後10時まで練習。奈保子さんは午前5時半ごろ起きて昼食と夕食の弁当を作り、2人を車で送迎して練習後のスキー板にワックスを塗るのが日課だった。雪のない間は一緒に走り込み、安藤選手は小学4、5年の時に陸上の800メートルで北海道大会を制した。
スキーの強豪、北照高での3年間は父の弥さん(54)を旭川市に残し、母子2人で北海道小樽市で生活。東洋大進学を機に上京し、弁当作りは大学時代も続いた。
安藤選手の性格を「決めたことを途中でやめるのは昔から嫌」と言う奈保子さん。雨が続く週に、トレーナーから指示された有酸素運動の量をこなすため、未明に自転車型運動器具をこぎ続けたこともある。弱音を吐くこともめったになく、理由を聞くと「本当に弱くなってしまう気がするから」と答えたという。
一番近くで応援してきた奈保子さんに対し、安藤選手は「お互いに言い合ったりすることもあるけど、いつでも応援してくれて、本当にありがとうございますと言いたい」と話していた。痛みを押してレースに臨んだ姿は、何よりのメッセージになったはずだ。
北海道旭川市で生まれ、1歳でスキーを始めた。4歳の時には、3学年上の兄の佑太朗さん(27)と一緒に、小学生以上が対象のジュニアチームに「特例」で入った。
休日は午前9時から午後10時まで練習。奈保子さんは午前5時半ごろ起きて昼食と夕食の弁当を作り、2人を車で送迎して練習後のスキー板にワックスを塗るのが日課だった。雪のない間は一緒に走り込み、安藤選手は小学4、5年の時に陸上の800メートルで北海道大会を制した。
スキーの強豪、北照高での3年間は父の弥さん(54)を旭川市に残し、母子2人で北海道小樽市で生活。東洋大進学を機に上京し、弁当作りは大学時代も続いた。
安藤選手の性格を「決めたことを途中でやめるのは昔から嫌」と言う奈保子さん。雨が続く週に、トレーナーから指示された有酸素運動の量をこなすため、未明に自転車型運動器具をこぎ続けたこともある。弱音を吐くこともめったになく、理由を聞くと「本当に弱くなってしまう気がするから」と答えたという。
一番近くで応援してきた奈保子さんに対し、安藤選手は「お互いに言い合ったりすることもあるけど、いつでも応援してくれて、本当にありがとうございますと言いたい」と話していた。痛みを押してレースに臨んだ姿は、何よりのメッセージになったはずだ。