2021-03-18 17:08
東京五輪、式典責任者が辞任=不適切な開会式演出案で
東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長は18日、東京都内で記者会見し、大会の開閉会式で演出を統括するクリエーティブディレクターの佐々木宏氏(66)の辞任を発表した。同氏は五輪開会式の出演候補者だった女性タレントの渡辺直美さん(33)の容姿を侮辱するような演出案を出したとの週刊文春の報道を認め、辞意を申し出ていた。
佐々木氏が出した謝罪文や組織委の説明によると、大会延期決定前の昨年3月、五輪と豚をかけた「オリンピッグ」というキャラクターで渡辺さんを開会式に登場させる企画が、対話アプリのLINE上で10人以上のメンバーに提案された。「女性を豚に例えるなんてあり得ない」などと反発を受け、撤回したという。
橋本会長は会見で「問題が起こってしまったことについて大変申し訳なく思っている。容姿を笑いものにするような発言は不適切」と述べ、辞意を受け入れたと説明。後任の体制を早急に整えるが、4カ月後の五輪開幕まで時間は少なく「一から作り上げるのは非常に困難」として、佐々木氏中心で進めてきた演出案を基本に準備を進める方針を示した。
佐々木氏は2016年リオデジャネイロ五輪閉会式で、安倍晋三首相(当時)がゲームのキャラクター「マリオ」に扮(ふん)した演出などを手掛けたことで知られる。組織委では2月、森喜朗前会長が女性蔑視発言の責任を取り辞任した。
佐々木氏が出した謝罪文や組織委の説明によると、大会延期決定前の昨年3月、五輪と豚をかけた「オリンピッグ」というキャラクターで渡辺さんを開会式に登場させる企画が、対話アプリのLINE上で10人以上のメンバーに提案された。「女性を豚に例えるなんてあり得ない」などと反発を受け、撤回したという。
橋本会長は会見で「問題が起こってしまったことについて大変申し訳なく思っている。容姿を笑いものにするような発言は不適切」と述べ、辞意を受け入れたと説明。後任の体制を早急に整えるが、4カ月後の五輪開幕まで時間は少なく「一から作り上げるのは非常に困難」として、佐々木氏中心で進めてきた演出案を基本に準備を進める方針を示した。
佐々木氏は2016年リオデジャネイロ五輪閉会式で、安倍晋三首相(当時)がゲームのキャラクター「マリオ」に扮(ふん)した演出などを手掛けたことで知られる。組織委では2月、森喜朗前会長が女性蔑視発言の責任を取り辞任した。