初出場の山本は前半飛躍でヒルサイズを超える１０８メートルの大ジャンプ。２位に３８秒差のトップで後半距離をスタートしてメダルの期待が高まったが、逃げ切れなかった。１周目で２位集団の３人に追い付かれた時点で、思った以上に疲れていたという。「一瞬で終わっちゃいました」と悔しそうに振り返った。
　小柄な体格でジャンプが得意。ワールドカップ（Ｗ杯）や世界選手権でも、前半で１位に立ったことがある。後半は粘るだけという戦い方では優勝に届かないと考え、昨オフから距離の技術を磨いてきた。Ｗ杯ではその成果が見えつつあったが、五輪の大舞台では通じなかった。