2022-02-10 07:16
気合みなぎる羽生=決まるか4回転半〔五輪・フィギュア〕
フィギュアスケート男子の羽生結弦(27)=ANA=が10日のフリーで前人未到のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)に挑む。五輪連覇などあらゆるタイトルを持つ羽生が「どうしても達成したい」という大願だ。
9日の公式練習は気合がみなぎっていた。4回転半は40分間で5回ほど跳んだ。転倒や回転の抜けたジャンプもあったが、「天と地と」の曲をかけた時は回転不足の両足着氷。昨年12月の全日本選手権フリーより成功に近づいている印象で、入り方を変え、助走スピードが増したようにも感じさせた。
4回転半の難しさを「全く別物」と表現するのは、世界選手権銅メダリストの本田武史さん(40)。現役時代に練習の一環で跳んでいたが、4回転までは回れても「そこからの半分が永遠に感じる。回転が止まった感覚になる」。4分の1回転足りずに転倒するところまでいったというが「他の4回転の3倍くらい痛かった」。習得を目指すだけでも危険が伴い、ダメージが蓄積する。
練習で決めたことがないジャンプを、試合で成功させるのは可能なのか。本田さんは「アドレナリンが出て、降りられることも考えられる。だからこそ、形は作っておかなければいけない」と言う。
羽生が現地で転倒したジャンプも軸は整っているように映った。7日には「まずは回転し切りたい」と言った。それができれば、史上初の瞬間が訪れるかもしれない。
充実のフリー前日練習を終えた羽生は「頑張ります」と力強く言い、足の状態について問いかけた報道陣に左の拳を突き出した。ショートプログラム(SP)はまさかの8位で94年ぶりの3連覇はかすむ。それでも、意欲はなえていない。
9日の公式練習は気合がみなぎっていた。4回転半は40分間で5回ほど跳んだ。転倒や回転の抜けたジャンプもあったが、「天と地と」の曲をかけた時は回転不足の両足着氷。昨年12月の全日本選手権フリーより成功に近づいている印象で、入り方を変え、助走スピードが増したようにも感じさせた。
4回転半の難しさを「全く別物」と表現するのは、世界選手権銅メダリストの本田武史さん(40)。現役時代に練習の一環で跳んでいたが、4回転までは回れても「そこからの半分が永遠に感じる。回転が止まった感覚になる」。4分の1回転足りずに転倒するところまでいったというが「他の4回転の3倍くらい痛かった」。習得を目指すだけでも危険が伴い、ダメージが蓄積する。
練習で決めたことがないジャンプを、試合で成功させるのは可能なのか。本田さんは「アドレナリンが出て、降りられることも考えられる。だからこそ、形は作っておかなければいけない」と言う。
羽生が現地で転倒したジャンプも軸は整っているように映った。7日には「まずは回転し切りたい」と言った。それができれば、史上初の瞬間が訪れるかもしれない。
充実のフリー前日練習を終えた羽生は「頑張ります」と力強く言い、足の状態について問いかけた報道陣に左の拳を突き出した。ショートプログラム(SP)はまさかの8位で94年ぶりの3連覇はかすむ。それでも、意欲はなえていない。