2021-03-10 12:38

IOCバッハ会長、10日再選

 【ロンドン時事】国際オリンピック委員会(IOC)は10日、オンラインで総会を開き、現職のトーマス・バッハ氏(67)のみが立候補している会長選挙を行う。再選は確実視されており、2期目は東京五輪が閉幕する8月8日の翌日から4年間。2025年夏まで務めることになる。
 新型コロナウイルスの影響で1年延期された今夏の東京五輪開催をめぐっては、日本国内に不安の声が根強くある。選手ら参加者の安全を担保しつつ、開催国の理解をどのように得て大会を成功に導くのか。2期目を迎えるバッハ氏の当面の課題となる。
 ドイツ出身のバッハ氏は13年9月の会長就任後、五輪開催国のコスト削減や追加競技制度の導入、男女平等の推進などを目指す五輪改革「アジェンダ2020」を策定。ロシアの組織的ドーピング問題や、東京五輪・パラリンピックの1年延期など、数々の難題に手腕を発揮してきた。
 IOC会長の任期は1期目が8年間。再選は1度だけ認められ、2期目は4年間となる。