2021-03-03 12:31

5者会談、3日開催=観客の扱いなど協議―東京五輪・パラ

 今夏の東京五輪・パラリンピックに向けた東京都、大会組織委員会、政府、国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)の代表5者によるトップ級会談が3日午後6時30分から、テレビ会議で開催される。
 5者会談では、大会での新型コロナウイルス対策を踏まえた観客の扱いなどについて協議する見通し。国外からの観客受け入れの可否や、観客数の上限が懸案となっている。
 IOCのバッハ会長は国外からの観客受け入れ可否の判断時期を「4月から5月初め」と述べ、デュビ五輪統括部長は4月の終わりが適切とし、国内外の観客で判断時期を分ける可能性を示した。これを受けて、組織委の橋本聖子会長は、五輪聖火リレーが始まる3月25日を方向性を示すめどとした。
 大会関係者は、国外からの観客の受け入れ可否を決めるのが先になり、国内の観客と分けて判断するとの見方を示している。
 橋本会長は2日に行われた組織委理事会の冒頭で「あす、5者が一堂に会して率直に意見を交換し、コロナ対策について意識を合わせて準備を進めていくことが大変重要だ」と述べた。 
 トップ級会談は小池百合子都知事、橋本会長、丸川珠代五輪担当相、バッハ会長、パーソンズIPC会長が出席する。2月中にIPCを除く4者で実施予定だったが、組織委の森喜朗前会長による女性蔑視発言を受けて先送りされていた。