2021-03-03 12:31

理事候補に高橋尚子さんら12人=女性比率向上へ東京五輪組織委

 東京五輪・パラリンピック組織委員会は2日、東京都内で理事会を開き、橋本聖子会長が意欲を示していた女性理事の比率40%を実現するため、マラソン五輪金メダリストの高橋尚子さんや、アルペンスキーのパラリンピック金メダリストの大日方邦子さんら女性12人を新理事候補として3日に開く評議員会に提案することを決めた。
 また、国際オリンピック委員会(IOC)プログラム委員の荒木田裕子理事をジェンダー平等推進を担当する副会長に選んだ。組織委の副会長は7人目で、女性は初めて。
 日本オリンピック委員会(JOC)専務理事の福井烈常務理事が辞任を申し出たため、組織委の理事は現在33人でうち女性は7人。新たに理事を加えるため、理事数上限を35人としている定款の規定を45人に改めることを評議員会に諮る。新理事候補が全員承認されれば、理事45人のうち女性は19人で比率は約42%になる。
 女性蔑視発言の責任を取って辞任した森喜朗前会長に代わって2月に就任した橋本会長は理事会で、「ジェンダー平等の推進については、組織委に対する信頼を回復するためにもスピード感を持って取り組み、しっかりと結果を出していくことが必要」と強調した。