日本オリンピック委員会（ＪＯＣ）の山口香理事が１９日、オンラインで取材に応じ、東京五輪・パラリンピック組織委員会の新会長に就任した橋本聖子氏について「アスリート出身で、大会の顔としても世界に発信ができる方」と期待感を示した。
　１８日の記者会見での姿勢も評価し、「答えにくい質問にも逃げずに対応されたのは、すごく大事な一歩」と受け止めた。　
　新会長の候補者検討委員会は３度とも非公開で行われ、透明性に疑問が持たれた。「人事なので公開は難しいという意見には同意するが、百かゼロではない。１回目の会議を見せることで、委員の本気度や熱量を伝えられた」と指摘した。
　新型コロナウイルスの影響を受け、大会実施へ否定的な見方が多い現状を鑑み、「本当に大変なのはこれから。国民に後押しされなければ価値がないものになってしまう」と危惧。開催支持の声を増やすにためには「正直に向き合う姿勢が重要。国民の皆さんと（情報を）共有した方が理解は得られる」と語った。