2021-02-19 13:15

「信頼回復、困難な任務」=橋本新会長に米メディア―東京五輪

 【ニューヨーク時事】東京五輪・パラリンピック組織委員会の新会長に橋本聖子氏が選出されたニュースを、多くの米メディアが18日に報じた。
 ブルームバーグ通信(電子版)は、「オリンピアンになるべくして生まれた女性が、行き詰まった東京大会を引き継ぐ」との見出しで報道。「差し迫った課題の一つは、森喜朗前会長の女性蔑視発言に懸念を示したスポンサーの信頼を取り戻すこと」と伝えた。記事では1964年東京五輪の聖火にちなんで「聖子」と名付けられたエピソードを紹介。過去の「セクハラ」騒動にも触れ、橋本氏が反省の意を表したことを報じた。
 ワシントン・ポスト紙(電子版)は、新型コロナウイルスへの懸念などで、東京五輪が日本の国民から支持を失っている状況だとして、「橋本氏は大会への信頼を回復するという困難な任務を負っている」と報道。橋本氏が自民党で森氏の出身派閥に所属していることにも言及し、「ソーシャルメディアでは彼女が騒動を収める『捨て駒』として利用されたとの声もある」と指摘した。