2021-02-18 21:17

期待に注文も=東京五輪パラ選手・競技団体―橋本新会長は「直言にも傾聴を」

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の新会長に橋本聖子氏が就任し、選手や競技団体関係者は期待と注文の声を上げた。
 日本陸連の横川浩会長は「豊富な経験や幅広い見識を生かし、大会を力強く先導してくれると思う」とコメント。五輪担当相を務めていただけに、日本サッカー協会の田嶋幸三会長は「しっかり開催するには、政府と二人三脚でいかないと。そことのパイプは必要」と述べた。
 今回の一連の流れにより、主役である選手たちをさらに動揺させることだけは避けたいところ。日本ウエイトリフティング協会の三宅義行会長が「とにかく落ち着いてよかった」と言えば、パラ陸上の第一人者、山本篤(新日本住設)は「オリパラ両方をしっかり、最善を尽くしてやってもらえたらいい」と期待を寄せた。
 「直言してくれる人の声にも耳を傾け、判断していかないといけない」とくぎを刺すのは、日本身体障がい者水泳連盟の桜井誠一常務理事。神戸市職員として、1995年の阪神大震災や2009年の新型インフルエンザ流行の際、市長を支えた経験があり、「事務方以外にも、トップがいろんなルートで話を聞くことが危機管理では大切だ」と提言した。