2021-02-19 12:44

海外メディア「象徴的な変化」=橋本新会長選出に―東京五輪

 【ロンドン時事】東京五輪・パラリンピック組織委員会の新会長に橋本聖子氏(56)が選出された18日、海外メディアも電子版で一斉に詳細を報じた。
 米紙ニューヨーク・タイムズは「リーダーの性差別発言の後、東京五輪は象徴的な変化を遂げた」と見出しを立て、森喜朗前会長の発言後に事態が急転した経緯を紹介。当初、森前会長から後任の打診を受けた日本サッカー協会相談役の川淵三郎氏(84)ではなく橋本氏が就任したことを「組織委にとって、世代や性別の明確な変化を表している」と評した。
 英BBC放送は、橋本氏が聖火にちなんで「聖子」と名付けられたエピソードや、「国会議員の在職中に日本で初めて産休を取得した政治家」といった人となりにも触れた。
 一方で解説記事では、2014年にフィギュアスケート男子の高橋大輔選手にキスをする写真が報じられ、セクハラの可能性をめぐり物議を醸したことを指摘。その上で「橋本氏にとってそれよりも心配なのは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)の中でどう五輪を開催するかや、大会の経費がかさむ中で低下する国民の支持にある」と締めくくった。