2021-02-18 18:38

橋本新会長・理事会あいさつ=東京五輪

 組織委員会の会長という大変な重責を担わせていただくことになった。身の引き締まる思いだ。
 大臣を辞職するというのは、私にとっても大きな決意だった。その思いをしっかりと胸に抱いて、東京大会の成功に向けて尽力したい。その一心でこの場に立っている。
 5カ月後に迫った東京大会は安心、安全の開催をしなければならないと思っており、何よりもコロナ対策が最重要課題。国、東京都とさらに連携を加速し、これであれば安心と安全の大会だと思ってもらえるような体制を整えていきたい。
 私が会長を引き受けた背景に、男女平等の問題があった。組織委理事会の女性比率向上や平等推進のチームを設置することは、スピード感を持ってやらなければならない。
 東京大会の大きなビジョンである多様性と調和については、組織委全員でしっかりと確認したい。あらゆる人を認め合い、共生できる社会を築いていくきっかけとするレガシーをつくり上げていきたい。
 東京大会は史上初めて延期を経験する。その経験をこれからどのように生かしていくか。多様性ということも含めながら新たな五輪・パラリンピックの改革案、国際オリンピック委員会(IOC)や政府などに対してビジョンを提案するという力を付けていかなければ、東京大会の持つ意味、使命がないと思う。今までの経験を生かしながら全力で東京大会の成功に向けてまい進していく。