陸上女子１００メートル障害で日本記録を持つ寺田明日香（パソナグループ）が１６日、東京五輪・パラリンピック組織委員会の後任会長について、「五輪の意義、平和の象徴や友好を選手は大切に思っている。その思いを共有できるトップであってほしい」と語った。東京都内でアンバサダーに就任したアパレルブランドの発表会後、取材に応じた。
　組織委の森喜朗会長の女性蔑視発言を受け、寺田は「すごく残念」などと意見を発信していた。新会長への期待として、「（五輪は）ボーダーレスに対する思いが日本にどれだけあるのか見られるし、日本の良いところもアピールできる機会。ポジティブに発信して、組織をまとめてくれる方がいい」と話した。　
　新型コロナウイルスの影響で大会開催を危ぶむ声も広がる中、「五輪があってもなくても、力をもっと上げて（自分を）超えていければ」。自身の成長に目を向けた。