2021-02-12 21:34

蔑視発言へ厳しい指摘=政治家の後任に否定的な声も―東京五輪組織委・合同懇談会

 組織委の合同懇談会は当初予定を1時間超え、2時間半に及んだ。出席者がほぼ満遍なく発言し、出席した理事によると「すごく活発」な議論が続いたという。
 辞任につながった森会長の女性蔑視発言には「容認できない」「不適切だった」などと厳しい指摘が相次いだ。その一方で7年余りにわたる大会準備への尽力やスポーツ界への貢献などを評価すべきだとの声も上がった。
 森会長の発言を教訓として、男女平等の推進に向けて組織委がいかに貢献できるかを論議し、プロジェクトチームの設置を決定。室伏広治理事は「われわれが(今回の件で)世界から注目されてしまっていることを大変重く受け止めている。真剣な議論がなされたことは非常によかった」と実感を込めて話す。
 後任会長については選考手続きにほぼ終始し、具体名は挙がらなかった。出席した理事からは「適任者はそれほどいないと感じる。首相や知事と対等にやれる人でないと難しい」「中立性の観点から政治家は避けるべきだと思う」などの意見が聞かれた。