2021-02-11 20:25

「人生最後の大役」=川淵氏の一問一答

 川淵三郎氏は11日午後、千葉県内で取材に応じ、この日都内で森喜朗組織委会長と会談し、後任の打診を受けたことを明らかにした。主な一問一答は次の通り。
 ―森会長の後任候補になった。
 森さんが「ぜひ後を引き継いでほしい」と推薦するという意味。森さんの期待に沿うべく、ベストを尽くせればいい。
 ―前向きな姿勢か。
 森さんがああいう状況で、前向きにならざるを得ない。本当は選手村の村長さんの方がずっと良かったけれど。僕の人生の最後の大役ということでベストを尽くしたい。
 ―森会長と話したか。
 1時間くらい。外堀を埋められていた感じがあった。残りわずかのところで退任されるというのは、本人としても本当に残念だと思う。
 ―五輪開催に向けては。
 大前提は、今の感染状況を悪化させないこと。防疫体制をしっかりして、対処すること。少なくとも、そのときの感染状況のまま五輪が開催できれば成功と言える。
 ―多様性について。
 こういう大問題が起きたんだから、これをきっかけに、日本の女性差別、ダイバーシティー(多様性)、ジェンダーの自由化ということに対して、みんなが前向きに捉えていくことが一番大事。
 ―無観客開催では意味がないと主張していた。
 お客さんを入れてやるのは可能だと思う。医学的、科学的な検証をしっかりした上でどう開催していくか。それが国民に理解されて「それならばいいんじゃないか」と思ってくださることが最低限の条件だ。