2021-02-10 18:17

組織委、12日午後「合同懇談会」=理事と評議員から意見―森会長の女性蔑視発言

 東京五輪・パラリンピック組織委員会は10日、森喜朗会長による女性蔑視発言に国内外から批判が高まっていることを受けて、理事と評議員を集めた臨時会合「合同懇談会」を12日午後3時から開くと発表した。
 組織委は臨時会合で、森会長の不適切な発言と今後の男女共同参画に関する取り組みについて意見を聞くとしている。会合での森会長の発言や、理事、評議員からの意見に注目が集まる。1時間半の予定で行われ、冒頭の10分程度を報道陣に公開。会合終了後に組織委が記者会見を開く。
 森会長は3日の日本オリンピック委員会(JOC)臨時評議員会に出席した際、「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」と述べ、一方で組織委の女性理事については「みんなわきまえておられる」と話した。4日の記者会見で釈明し、発言を撤回したが、辞任は否定した。
 女性蔑視の発言と釈明会見を受けて、女子選手を中心としたアスリート、大会スポンサーなどから批判や辞任を求める声が上がり、聖火ランナーやボランティアに辞退者も出ている。
 国際オリンピック委員会(IOC)は当初、森会長の謝罪で問題は終わったとしたが、9日に「完全に不適切」との声明で一転して批判。東京都の小池百合子知事は10日、今月に予定されているトップ級4者会談を欠席する意向を示した。
 組織委の理事は35人で女性は7人。評議員は6人で女性は1人のみ。