2021-02-10 12:33

五輪組織委、12日にも臨時会合=森会長発言で対応協議

 東京五輪・パラリンピック組織委員会が森喜朗会長による女性蔑視発言を受けて、理事と評議員を集めた臨時会合を12日にも開くことが分かった。森会長の発言に対する批判や辞任を求める声が国内外で広がり、聖火ランナーやボランティアに辞退者が出るなど影響が避けられなくなっていることから、経緯を説明して対応を協議する。
 関係者によると、冒頭で森会長が発言を謝罪し、理事、評議員と意見交換するとみられる。
 理事35人のうち、女性は元柔道選手の谷本歩実さん、元体操選手の田中理恵さん、パラ競泳の成田真由美さんら7人。評議員は川淵三郎日本サッカー協会相談役ら6人で、女性は遠山敦子元文部科学相のみ。 
 森会長は3日の日本オリンピック委員会(JOC)臨時評議員会に出席した際、「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」と述べ、一方で組織委の女性理事については「みんなわきまえておられる」と発言した。4日に記者会見を開いて釈明し、発言を撤回。辞任は否定した。