2021-02-10 12:33

ボランティア辞退「瞬間的ではない」=JOC山下会長

 日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長は9日、東京都内で開いた定例記者会見で、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の女性蔑視発言を受けたボランティア辞退の動きを、自民党の二階俊博幹事長が「瞬間的」と述べたことについて「瞬間的なものと捉えていない。捉えてはいけないと思う」と語った。
 森会長の発言自体については「極めて不適切」などと述べ、これまでと同じ認識を繰り返した。さらに、「(発言を)撤回、謝罪された。発言自体の是非については改めて述べる必要はない」と話し、進退は問わない考えを示した。
 また、JOCのアスリート委員会を通して東京五輪開催を希望する選手の声を集約していることを明かした。選手の発信がSNSなどで批判される可能性を考慮し、「発言することが、一つ間違うとリスクになる状況。(JOCが)声を集めて発信するようにしたい」と語った。