2021-02-05 15:43

「不適切」だった森氏発言=山下JOC会長、弁明に擁護も

 日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長は5日、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が3日に開かれたJOCの会議に出席中、女性蔑視とも受け取れる発言をしたことについて、「オリンピック、パラリンピックの精神に反する不適切な発言だったと思っている」と述べた。東京都内で報道陣の取材に応じた。
 森会長の発言を出席者がとがめなかったことも批判を受けており、山下会長は「指摘する機を逸してしまった」「聞いた時には、『うん?』と(疑問に)思った部分は正直ありましたけれども」と弁明。発言中、笑い声が上がった場面については、「女性差別のところではない」と主張した。
 山下会長によると、会議への出席は、JOC名誉委員の森会長が自ら申し出た。組織委会長の辞任を求める声もある中、山下会長は「本人が謝罪し、発言を撤回している。いろいろな意見があることは分かっているが、最後まで全うしていただきたい」と擁護した。