2021-02-04 21:04

競泳女子の鈴木「怒りもあった」=森会長発言に不満の声

 女性を蔑視したと受け取れる東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の発言に対し、スポーツ界でも選手や関係者が苦言を呈した。
 2012年ロンドン五輪競泳女子平泳ぎメダリストの鈴木聡美(ミキハウス)は4日、ジャパン・オープンのレース後、「かなり残念。怒りも正直ありましたね」。4月の日本選手権で3大会連続の五輪代表入りを狙う30歳は、はっきりと思いを述べた。
 9月に開幕するサッカー女子プロリーグ「WEリーグ」の岡島喜久子チェアは「女性の視点を入れることは意見の多様化で、会議の活性化につながる」と指摘。森会長の「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などとの発言を皮肉った。
 WEリーグは競技の普及や強化だけでなく、女性活躍社会のけん引役を目指しており、女性役職員の積極的な登用も掲げる。「女性が議論に入ることのプラスの面に目を向けていただきたかった」と不満を口にした。