いてつくような寒さの中、１９９４年リレハンメル五輪以来の出場となる米領サモアの選手団が入場すると会場がどよめいた。唯一の選手で旗手を務める男子スケルトンのクランプトン選手は民族衣装をまとい、上半身は裸に首飾りをかけただけの姿。たくましい筋肉を見せながら悠々と場内を歩いた。
　昨夏の東京五輪で陸上１００メートルにも出場した脚力の持ち主。スケルトンでは２０１６年世界選手権で８位に入った実力も持つ。
　１８年平昌冬季五輪では、トンガ選手も上半身裸の姿で行進し、大きな話題を集めた。