2021-02-05 00:09

発言撤回も、反省伝わらず=「老害」と自虐も―森氏

 午後2時すぎから始まった記者会見で森喜朗氏は、発言を謝罪したものの、記者の質問にはいら立ちを隠さず、最後は一方的に打ち切った。苦々しい表情で会場を後にする姿からは、反省の様子は伝わらなかった。
 冒頭、神妙な口調で「おわびして訂正、撤回する」と切り出した森氏だが、辞任は否定。辞意について改めて問われると、笑みを浮かべながら「老害が粗大ごみになったら、掃いてもらえばいい」と自虐的に話した。
 厳しい質問が飛ぶにつれ表情は険しさを増し、記者に「(会長に)適任でない」と指摘されると、不機嫌な顔つきに。そっぽを向き手で質問を遮ろうとしたが、続けられると「面白おかしくしたいから聞いてるんだろ」と、声を荒らげてにらみつけた。
 女性蔑視と受け取れる発言の撤回を表明しながら、多くの団体から女性理事を増やして運営に苦労したと聞いたと説明。最後に「(批判を)謙虚に受け止める」と述べ、軽く頭を下げたものの、眉間には深いしわが刻まれていた。