2021-01-28 09:06

東京五輪、中止や再延期は臆測=バッハIOC会長との一問一答

 オンラインで記者会見に臨んだバッハ会長との主なやりとりは次の通り。
 ▽冒頭発言
 206ある全ての各国・地域オリンピック委員会や国際競技団体は団結し、選手は東京五輪開催を支持している。五輪・パラリンピック開催は非常に複雑な挑戦だが、パンデミック(世界的流行)により史上初めて延期されたことで複雑さは倍増した。
 大会が開催される今年7月から9月までの世界の衛生環境を予測できる者はいない。そのことがいろいろな臆測を呼ぶ。中止やプランB(代替案)、2032年への延期などだ。別の都市で開催するというものもあったが、それは不可能だ。われわれが考えるのは開催できるか否かではなく、どう開催するか。優先すべきは安心、安全に運営することにある。
 ―競技や選手の削減は。
 全ての選手が参加し、全ての競技を実施することに基づいて取り組んでいる。
 ―中止する場合の明確な基準を示すべきでは。
 われわれの仕事は五輪の運営であり、中止することではない。選手の夢を実現することにある。
 ―観客を入れることに前向きか。
 満員の競技場をみんなが望むならば、もちろんその通りだ。だが、それが不可能な場合は、安全に実施するという原則を尊重する。