オーストラリアのコルベック・スポーツ相は１９日、２０３２年ブリスベン夏季五輪の開催経費が現在見積もられている５０億豪ドル（約４２３５億円）を超える可能性が高いとの認識を示した。ロイター通信が伝えた。
　コルベック氏はブリスベンのラジオ局で「輸送や大会のインフラを含めると、恐らく５０億豪ドル以上になるだろう」と発言。一方で、豪政府は賢明な支出を保証すると述べた。ブリスベンのあるクイーンズランド州政府は、開閉会式や陸上競技の会場となるクリケット場の再建計画に１０億豪ドルを投じることを発表している。　
　豪州で３度目の夏季五輪となるブリスベンでの開催は、７月２１日に東京で開かれた国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）総会で決定。豪政府は開催経費の５０％を負担することを約束している。