2021-09-09 18:06

北朝鮮に資格停止処分=東京大会不参加で―IOC

 【ロンドン時事】国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は8日、新型コロナウイルス感染のリスクを理由に東京五輪・パラリンピックに参加しなかった北朝鮮オリンピック委員会に対し、2022年末までの資格停止処分を科すことを決めたと明らかにした。五輪への選手団派遣を義務づけた五輪憲章に違反したと判断した。財政支援などを凍結する。
 IOCは8日、東京大会閉幕後で初めての理事会をオンライン形式で実施した後、バッハ会長が記者会見に応じた。北朝鮮は処分が解除されなければ来年2月の北京冬季五輪に参加できなくなるが、出場資格を得た選手の扱いについて同会長は「適切に判断する」と述べ、個人資格の付与に含みを持たせた。
 IOCは東京五輪参加に向けて北朝鮮側と協議を重ねたが、ワクチン提供などを含めた解決策を拒否されたという。
 北朝鮮はIOCに加盟する206の各国・地域オリンピック委員会(NOC)で唯一、東京五輪に出場しなかった(ロシアは個人資格で参加)。