2021-09-02 19:22

日本女子、また王者に苦杯=2大会ぶり金かなわず―ゴールボール〔パラリンピック〕

 ゴールボールの準決勝で、日本女子は前回リオデジャネイロ大会王者のトルコに屈した。5―8。「我慢すれば勝てた試合だった」。欠端瑛子(セガサミー)は、2大会ぶりの金メダルへの道が途絶えて涙に暮れた。
 試合開始早々、萩原紀佳(国立障害者リハビリテーションセンター)が2得点。幸先良くスタートを切った。だが、トルコ選手の投じる高くバウンドするボールに苦しみ、点を奪い合う展開に。後半は相手の勢いを食い止められず、リードを広げられた。
 トルコは1次リーグで1―7と完敗した相手。守備を修正して臨んだが、及ばなかった。「やれることはやった」と市川喬一総監督。2012年ロンドン大会の金を再現するには、さらにレベルアップが必要となる。
 敗れはしたが、3位決定戦を残しており、気持ちを切り替えなければならない。「勝ってメダルを持って帰りたい」。萩原はあふれ出す涙を拭い、懸命に前向きになろうとしていた。