2021-08-28 20:35

マクファーデン、東京でまず1個=陸上女子5000〔パラリンピック〕

 混戦となった陸上女子5000メートル(車いすT54)で、32歳のタチアナ・マクファーデン(米国)が3位に食い込んだ。これで冬季の1個を含めてパラリンピック通算18個目のメダル獲得。「激しい競争だったが、メダルを持ち帰れる」。まず1個をコレクションに加えたことを喜んだ。
 先天性の二分脊椎症を抱えて旧ソ連に生まれ、6歳で養子となり米国へ。2004年のパラリンピックで最初のメダルをつかみ、長年第一線に立ち続ける。4年前にはひどい血栓症に苦しみ「闇の中にいた。30分間座っていることもできなかった」と言う。3度の手術を経て、20カ月もかけて病気を克服し、東京へ乗り込んだ。
 「自分を信じ続けて厳しい練習をしてきた。メダルのチャンスがあると思っていた」と語気を強める。さらに4、5種目に出場予定。今大会もたくさんのメダルを手土産にするつもりだ。