2021-08-28 06:23

8度目の挑戦は「二刀流」=不屈の46歳土田和歌子―トライアスロン〔パラリンピック〕

 「車いすの鉄人」が46歳で迎える東京大会は、自分をまた一段と強くする舞台になるだろう。トライアスロンとマラソンの2競技に出場する土田和歌子(八千代工業)。冬季と合わせて8度目のパラリンピックへ「世界の舞台で新しいことに挑戦できる。興奮と緊張感でいっぱい」と胸を躍らせる。
 高校生の時に遭った交通事故で車いす生活に。1994年のリレハンメル冬季大会にアイススレッジで初出場し、98年の長野では金メダルを獲得した。陸上転向後は夏季パラリンピックに5大会連続で出場し、車いすマラソンの第一人者として歩んできた。
 東京大会を見据えた43歳になって、大きな決断を下す。「身体能力を高められる可能性があるものを考えたときに、出てきた答えがトライアスロンだった」。文字通りの鉄人レースに転向した当初は苦難もあった。海外遠征した大会で、あまりの水温の低さに泳ぐことができなかった。「厳しさというか洗礼を受けた」
 その後、2019年にマラソンも再開した。両立することには難しさが付きまとったが、トライアスロンのランとの両方を掛け合わせた練習を取り入れることで解消。耐久力の向上など確かな手応えをつかんだ。
 「挑戦させてもらうことは感謝であり、貴重な経験。取り組んできたことをすべて発揮したい」。二刀流となった不屈のパラリンピアン。7月の東京五輪開会式では聖火をリレーしたベテランが、新たなチャレンジに呼吸を整える。