2021-08-25 18:32

上地結衣、最終点火「感動した」=自覚十分の大谷桃子―車いすテニス〔パラリンピック〕

 車いすテニス女子の上地結衣(三井住友銀行)がパラリンピック聖火で最終点火者の1人を務めた翌日の25日、競技会場の東京・有明テニスの森公園で取材に応じた。「一番近くでともる瞬間、誰よりも近いところで見られてすごく感動した」と振り返った。
 大役の打診を受けたのは数カ月前。「本当に自分でいいのかな」。コロナ禍で1年延期後も開催が危ぶまれた状況だったこともあり、思い悩みながら引き受けたという。テニス選手として「選んでよかったなと言っていただけるように頑張ろう」との思いで、25日も体を動かした。
 昨年の全仏オープン車いす部門で女子シングルス準優勝の大谷桃子(かんぽ生命)は、入村翌日となった25日から会場で練習開始。前夜は26歳の誕生日と重なった開会式を部屋のテレビで視聴し、上地や選手宣誓を担った男子の国枝慎吾(ユニクロ)から刺激を受けた。「次は自分が引っ張っていく存在にならなくては」と自覚十分だった。