2021-08-22 16:23

一発が勝敗を左右=射撃〔パラリンピック〕

 射撃は、ライフルやピストルで決められた数の弾を制限時間内に撃ち、総得点を競う。距離は50メートル、25メートル、10メートルに分かれ、パラリンピックでは13種目が行われる。
 集中力が必要なのはもちろんで、体重の増減が精度の差につながる選手もいる。上位を目指すには満点に近い点数を常に求められる種目もある。一発のミスが勝敗を左右する。
 クラスは、上肢で銃を保持できるSH1と保持できず支持スタンドを使うSH2に分かれる。ピストルはSH1のみ。体幹の障害の度合いにより、背もたれの使用の可否や、使える背もたれの高さが変わる。ライフルで下肢障害の選手が入るSH1も同様だ。上肢障害も含むライフルのSH2では、障害の重さに応じて、支持スタンドに使えるバネの種類も分けられる。
 撃つ姿勢は3種類。体を床に伏せる伏射、しゃがんで撃つ膝射(しっしゃ)、立った状態の立射。車いすの選手は、テーブルに両肘を乗せるのが伏射、片方の肘のみを乗せるのが膝射、両腕で銃を保持して撃つのが立射となる。