2021-08-16 23:23

無観客「覚悟していた」=まず開催願う競技団体も―車いすラグビー・池主将〔パラリンピック〕

 新型コロナウイルスの感染急拡大が続く中、東京パラリンピック全会場で原則無観客が決まった。車いすラグビー日本代表の池透暢主将(日興アセットマネジメント)は正式決定直前のオンライン取材で「覚悟していた。その準備も合宿でやってきた。モチベーションは全く問題ない」と言い切った。
 車いすラグビーは金メダル候補の一つ。池は「テレビの向こうで皆さんが応援してくれているんだと信じて、全力で戦い抜く」と宣言した。
 一方、陸上男子やり投げ代表の山崎晃裕(順大職)は「魅力をたくさんの方々に届けたかったので残念」と率直にコメントした。
 大会参加者の中には、コロナに感染すると重症化するリスクが高い疾患を抱える選手もいる。日本視覚障害者柔道連盟の松下邦彦総務部長は「なおさら慎重に考えないといけないし、やむを得ない」と考える。
 五輪の1週間前は東京都の1日当たりの新規感染判明者が再び1000人を超える日が続いた。パラ開幕を翌週に控える今は5000人を上回る日も。松下部長は「中止にならないことを願う。無観客でも開催してもらえればうれしい」と話した。