2021-08-16 07:57

【アジア風・シンガポールだより】メダリストの報奨金

◆シンガポールで働くフィリピン人の知人と東京五輪の話題で盛り上がった。今大会では重量挙げ女子55キロ級でフィリピンのヒディリン・ディアス選手(30)が優勝。同国史上初めての金メダル獲得となり、フィリピンではこれまで五輪に関心のなかった国民が一気に競技中継に注目するようになったという。知人もまたディアス選手の金メダル獲得がうれしかったようで、誇らしげな姿が印象的だった。
◆フィリピンの現地報道によると、金メダリストには報奨金として政府から1000万ペソ(約2200万円)が贈られる。ディアス選手には他にも、企業幹部といった個人やドゥテルテ大統領、地元自治体、企業などが現金や戸建て住宅、コンドミニアム、生涯無料の航空券などの贈呈を次々と申し出たという。
◆日本では金メダルを獲得すると日本オリンピック委員会(JOC)から500万円の報奨金が支給される。ちなみに、米経済誌フォーブスによると報奨金の国・地域別トップはシンガポールで、金メダリストには100万シンガポールドル(約8000万円)が贈られるそうだ。(む)