2021-08-11 12:54

最多の国・地域にメダル=数字で振り返る東京五輪

 閉幕した東京五輪にまつわる数字を紹介する。
 日本選手団が獲得した金27個と総数58個(銀14、銅17)のメダル数はともに史上最多。金は米国の39、中国の38に次ぐ3位で、総数は5位だった。
 スケートボード女子ストリートで金メダルに輝いた西矢椛(ムラサキスポーツ)の13歳330日という若さは日本の歴代最年少で、五輪では史上3番目。柔道男子66キロ級の阿部一二三(パーク24)と女子52キロ級の妹、詩(日体大)はともに7月25日に金メダルを獲得し、男女のきょうだいが同一大会で優勝を果たすのは、五輪史上初となった。
 競泳女子のエマ・マキオン(オーストラリア)はメダル7個(金4、銅3)を獲得し、女子選手の最多記録として1952年ヘルシンキ大会の体操のマリア・ゴロホフスカヤ(ソ連=当時)に並んだ。陸上女子のシファン・ハッサン(オランダ)は1万メートルと5000メートルで金、1500メートルで銅となり、同一大会でこの3種目のメダルを取る初の事例となった。
 今大会では93の国・地域オリンピック委員会(NOC)にメダルが行き渡り、2008年北京大会の87を超えて最多になった。イタリア半島にある人口約3万4000人のサンマリノは銀1、銅2をつかみ、メダルを獲得したNOCで人口最少。66のNOCが金メダルを取ったのも、一番多かった前回リオデジャネイロ大会を上回った。
 新型コロナウイルスの感染対策として、入場券を一般販売した750セッションのうち、96.5%にあたる724セッションが無観客開催。宮城、茨城、静岡各県で行われたサッカー、自転車の26セッションでは、計4万3300人の観客が訪れた。
 直前で開始時間が変わった競技もあるなど、猛暑の影響も大いに受けた。陸上男子マラソンは出場した106人中、30人が途中棄権。完走率71.7%は、84年ロサンゼルス大会以降で最低だった。