2021-08-09 12:41

13歳に新たな夢=パリ五輪でサーフィン挑戦―スカイ・ブラウン〔五輪〕

 東京五輪の新競技、スケートボード女子パークで銅メダルを獲得した13歳のスカイ・ブラウン(英国)。金メダルの四十住さくら(ベンヌ)、銀の開心那(WHYDAH GROUP)と並び、表彰式で振りまいた笑顔は印象的だった。3年後のパリ五輪では、サーフィンに挑戦すると言う。
 英メディアによると、同国史上最年少のメダリスト。英国人の父と日本人の母の間に生まれ、宮崎県の小学校に通ったこともある。父の影響でスケートボードとサーフィンを始めたのは3歳の頃。ユーチューブでスケートボードのトリック(技)の映像を見ては、父に教えてほしいとせがんだ。「ちょっとしか教えてくれなかったが、ネットで探せば独学でできた」。ぐんぐん力をつけ、プレッシャーが少ないことから英国代表を選んだ。
 新型コロナウイルスの影響で、なかなか来られなかった母の故郷で手にした銅メダル。「本当に夢のよう」と喜んだが、すぐに新たな夢が胸に広がった。2024年パリ大会ではサーフィンでメダルを目指すことだ。
 今年4月には英国の年代別代表に選ばれたほど、海の上でもボードを操ることには自信がある。どちらの競技にも同じくらい愛着があるそうで、「ラーメンを食べたらアイスクリームが食べたくなるでしょう」。なじみ深い日本食になぞらえて説明した。
 現在は米国が拠点。「帰ったらサーフィンをたくさんしたいし、家族とパーティーもしたい」と言う。パリ五輪のサーフィン会場は、南太平洋にある仏領ポリネシアのタヒチ。16歳の有力サーファーとして帰ってくるつもりだ。