2021-08-08 23:42

バッハIOC会長、感染拡大への影響否定=五輪コロナ対策「効果的」〔五輪〕

 国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は6日、東京五輪閉幕を控えてメインプレスセンターで記者会見し、五輪開催中に東京都など日本各地で新型コロナウイルスの感染が急拡大していることについて「間接的な影響を裏付ける数字を把握していない」と述べ、関連を否定した。
 日本政府と東京都のトップの発言を引き合いに、「直接的、間接的な影響はなかったと菅首相と小池都知事がはっきり言っている」と語った。
 大会ではアーティスティックスイミングのギリシャ代表チームで選手を含む6人の陽性者が出て、大会組織委員会が「クラスター」と認めた。他の国や競技でも選手に陽性者が出て、組織委発表による大会参加者全体の陽性確認は6日までで382人。コロナ対策規則集プレーブックの違反事例もあったが、バッハ会長は「コロナ対策はうまくいった。効果的だった」との認識を示した。
 コロナ禍にあって、ほぼ無観客で行われた異例の大会を振り返り「日本の国民は適応してくれた。日本選手の力強いパフォーマンスが成功に貢献してくれた。支援と関与、熱意の表れ。個人的な期待を大幅に超えた」と自身の評価を述べた。