2021-08-05 20:44

五輪会場でアイヌ舞踊披露=世界へ発信―札幌・大通公園〔五輪〕

 東京五輪の男子20キロ競歩開催に先立ち、会場となった札幌市の大通公園で5日、アイヌ民族の男女ら約80人がアイヌ舞踊パフォーマンスを披露した。新型コロナウイルス感染拡大で無観客開催となったが、ライブ配信などでアイヌ文化が世界に発信された。
 国などが主催する五輪公式プログラムとして、多様性や共生をテーマに実施。ツルを表現したり、刀を用いたりと、北海道内各地に伝わる伝統的な歌や踊り計15演目を披露した。
 総監督を務めた秋辺デボさん(61)は「見たままを感じてほしい」と話し、出演した山田良子さん(59)は「守り伝えてきた文化を発信できてうれしい」と感慨深げだった。
 舞踊は6〜8日の競歩・マラソン競技前にも行われ、民族共生象徴空間(ウポポイ)のユーチューブ公式チャンネルでライブ配信される。