2021-08-04 23:08
実行力示す若きリーダー=IOC選手委員当選の太田氏〔五輪〕
5年前に現役を退いたフェンシング五輪銀メダリストの太田氏はまだ35歳だが、多くのスポーツ団体で要職を担ってきた。
日本フェンシング協会会長を6月まで約4年務め、国際連盟副会長にも就任。日本ハンドボールリーグ理事や日本アーバンスポーツ支援協議会副会長の肩書もある。発信力と実行力があり、今後のスポーツ界をリードする一人とみられている。
日本協会会長在任中は、全日本選手権の集客力向上や競技のエンターテインメント化、財政健全化、外部人材登用、地方自治体との連携などで成果を挙げた。元トップ選手でも「勝利至上主義」に偏らず、競技の価値を上げる取り組みを重視。小規模団体ならではのフットワークの軽さがあったとはいえ、先進的なアイデアの数々は他団体の運営にも影響を与えた。
「経営者やリーダーは比較的若くていいと僕は思っている。なぜなら自分事に捉えて20年後、30年後を描こうとするから」と語ったことがある。五輪は肥大化による開催都市の負担増や招致熱の冷え込み、若者のスポーツ離れなど多くの課題を抱える。その一端は東京五輪でも浮き彫りになった。アーバンスポーツやeスポーツに対する感覚も鋭い太田氏が、IOC選手委員として五輪の未来に向けてどんな役割を果たすのか興味深い。
日本フェンシング協会会長を6月まで約4年務め、国際連盟副会長にも就任。日本ハンドボールリーグ理事や日本アーバンスポーツ支援協議会副会長の肩書もある。発信力と実行力があり、今後のスポーツ界をリードする一人とみられている。
日本協会会長在任中は、全日本選手権の集客力向上や競技のエンターテインメント化、財政健全化、外部人材登用、地方自治体との連携などで成果を挙げた。元トップ選手でも「勝利至上主義」に偏らず、競技の価値を上げる取り組みを重視。小規模団体ならではのフットワークの軽さがあったとはいえ、先進的なアイデアの数々は他団体の運営にも影響を与えた。
「経営者やリーダーは比較的若くていいと僕は思っている。なぜなら自分事に捉えて20年後、30年後を描こうとするから」と語ったことがある。五輪は肥大化による開催都市の負担増や招致熱の冷え込み、若者のスポーツ離れなど多くの課題を抱える。その一端は東京五輪でも浮き彫りになった。アーバンスポーツやeスポーツに対する感覚も鋭い太田氏が、IOC選手委員として五輪の未来に向けてどんな役割を果たすのか興味深い。