2021-08-05 07:43

五輪メダリスト報奨金、最高額はシンガポール=金なら8000万円―米誌調査

 【シンガポール時事】米経済誌フォーブスは、五輪でメダルを獲得した選手に贈られる各国・地域別の報奨金額に関するまとめ記事をサイトに掲載した。最高額の報奨金を用意しているのはシンガポールで、金なら100万シンガポールドル(以下ドル、約8000万円)に上る。銀で50万ドル、銅で25万ドルが贈られる。団体競技ではより大きな額を選手同士で分け合うことになる。
 日本の場合、メダリストには日本オリンピック委員会(JOC)から金なら500万円、銀は200万円、銅は100万円が贈られる。
 報奨金が高額なその他の国・地域では、金の場合、台湾で2000万台湾ドル(約7800万円)、香港で500万香港ドル(約7000万円)が贈られる。インドネシアでは金の場合50億ルピア(約3800万円)のほか、月約1400米ドルの手当てが支給される。
 以下、バングラデシュ(金の場合30万米ドル)、カザフスタン(同25万米ドル)、マレーシア(同100万リンギット=約2600万円)、イタリア(同18万ユーロ=約2300万円)、フィリピン(同1000万ペソ=約2200万円)など。
 マレーシアではメダリストに月々の手当ても支給され、金の場合、月約1200米ドルとなる。フィリピンでは五輪で同国史上初となる金メダルを東京五輪で獲得した重量挙げ女子のヒディリン・ディアス選手(30)に当局から追加で約500万ペソが支給されるほか、ドゥテルテ大統領やサンボアンガ市、企業、個人から現金総額4850万ペソや戸建て住宅、マンション、自動車、乗り放題の航空券が贈られるという。
 一方、英国、ニュージーランド、ノルウェー、スウェーデンなどではメダリスト向けの報奨金は用意されていない。
 シンガポール勢では、2016年のリオデジャネイロ五輪でジョセフ・スクーリング選手が競泳男子100メートルバタフライでシンガポール史上初の金メダルを獲得した。東京五輪ではシンガポール勢はまだメダル獲得はない。卓球女子シングルスでユ・モンユ選手は3位決定戦で伊藤美誠選手に敗れ、メダル獲得を逃した。