2021-08-02 19:25
表彰台の「抗議行動」が波紋=陸上女子砲丸投げのサンダーズ〔五輪〕
1日に行われた東京五輪陸上女子砲丸投げで銀メダルを獲得したレーベン・サンダーズ(米国)が、表彰式の際に抑圧された人々への連帯を示すジェスチャーをしたとして、波紋が広がっている。表彰台に乗り、頭上に両腕を交差させ「X」の形をつくった。海外メディアは「東京五輪の表彰台で初の抗議行動」と伝えている。
25歳のサンダーズは1日の試合で19メートル79をマークして2位。緑色と紫色に二分された髪や、歯がむき出しになったデザインが描かれた個性的なマスクも注目を集めた。
近年は精神的な問題を抱えており、試合後の記者会見では「この5年間で経験したことは全てクレイジーだった」と告白。「世界中で苦闘している全ての人を代表しているので、メダルを手にしたかった」と話し、LGBTQ(性的少数者)の人々や、自殺願望と闘う人々への共感を示した。
国際オリンピック委員会(IOC)は大会前、競技開始前に選手が差別などへの抗議の意思を示すことを認める一方、表彰式での行為は引き続き処分対象とする方針を表明。サンダーズの行動についてIOCのマーク・アダムス広報部長は2日、事実確認を行うと述べた。
2016年リオデジャネイロ五輪の男子マラソンでは、2位に入ったフェイサ・リレサが頭上で両腕を交差するポーズでゴール。出身民族を弾圧する母国エチオピア政府への抗議を表現したことがある。
25歳のサンダーズは1日の試合で19メートル79をマークして2位。緑色と紫色に二分された髪や、歯がむき出しになったデザインが描かれた個性的なマスクも注目を集めた。
近年は精神的な問題を抱えており、試合後の記者会見では「この5年間で経験したことは全てクレイジーだった」と告白。「世界中で苦闘している全ての人を代表しているので、メダルを手にしたかった」と話し、LGBTQ(性的少数者)の人々や、自殺願望と闘う人々への共感を示した。
国際オリンピック委員会(IOC)は大会前、競技開始前に選手が差別などへの抗議の意思を示すことを認める一方、表彰式での行為は引き続き処分対象とする方針を表明。サンダーズの行動についてIOCのマーク・アダムス広報部長は2日、事実確認を行うと述べた。
2016年リオデジャネイロ五輪の男子マラソンでは、2位に入ったフェイサ・リレサが頭上で両腕を交差するポーズでゴール。出身民族を弾圧する母国エチオピア政府への抗議を表現したことがある。