2021-07-31 22:57

観光で選手村離れID剥奪=五輪組織委「目に余る事案」〔五輪〕

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の高谷正哲スポークスパーソンは31日、東京・晴海の選手村に滞在していた大会関係者が観光目的で外出したとして、IDカードを30日に剥奪したと明らかにした。ジョージアのレジャバ駐日臨時代理大使は自国選手が外出したことを認め、謝罪した。
 高谷氏は「選手村から出て観光目的で外出することはあってはならない。目に余る事案。適切な手続きを経てIDを剥奪した」と述べた。前日には柔道のジョージア選手が観光していたとの報道を「承知している」と話していた。
 大会関係者のIDカード剥奪は、開幕後初めて。大会前には仮設電源サービスの分野で国内スポンサー契約を結んでいるアグレコ・イベント・サービス・ジャパンの来日した社員4人が、麻薬取締法違反容疑で逮捕されて剥奪された。
 大会の新型コロナウイルス対策規則集プレーブックでは、選手村を離れるのは競技会場など大会にとって不可欠な場所に行く場合に限られ、観光地やレストランなどへの外出は認められていない。