2022-02-11 19:55

土屋、意地見せる〔五輪・スピードスケート〕

 世界で12人しか出場できない男子1万メートルで、土屋は健闘した。8400メートルまで1周31秒台でラップを刻み、そこから30秒台にペースを上げた。「ここで出し切らないと、一生後悔する」。最後の1周は31秒台に落ちて11位だったが、日本記録保持者の意地は示した。
 前回の平昌五輪では出場枠の追加配分を受けて滑り、後ろめたさがあった。今回は自力で出場権を奪取。世界新記録も出たハイレベルな争いに、「オリンピックは違う」と世界との差を改めて痛感した。それでも、「未練を残す大会ではない」。力を出し切り、すっきりした表情だった。